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海外で現地通貨が引き出せるキャッシュカード(デビットカード)を比較してみた
嫁がバンコク在住のため、年に10回ぐらいは海外に行ってます。
毎月のように海外に行くと、課題になるのが現地通貨の調達です。
家計簿を可視化すると、国内の決済より海外の利用頻度が高いのが今のワタクシ・・
両替コストやカード手数料って年間で考えると結構な金額かと・・ただ海外決済の方法は限られています。
・事前に日本円を現地通貨に両替
・日本円を現地で両替
・クレジットカード利用&キャッシング
・国際キャッシュカード利用&現地通貨引き出し
・上記の組み合わせ
国際キャッシュカードとは
国際キャッシュカードは、海外のATMで現地通貨が引き出せるキャッシュカードです。今はほぼデビットカードという位置づけです。
以前は大手金融機関でも国際キャッシュカードが発行されていましたが、現在発行している銀行は皆SMBC信託銀行のバンキングカードぐらいです。
国際キャッシュカードに代わって登場したのが、デビットカードです。
本来デビットカードとは、預金額を上限にカードで買い物ができ、その場で引き落とされる、主にクレジットカードが作れない人向けのサービスといった印象でしたが、最近各行がデビットカードに力を入れており、ほとんどの銀行等で発行されています。
デビットカードの特徴はクレジットカード同様に利用額に応じてポイントが付与されたり、預金額=利用額上限のため無茶な支出を抑えられたり・・
さらに銀行のキャッシュカードと一体化されてきているため、作るつもりがなくても持っている人も増えています。
そのデビットカードが海外で現地通貨が引き出せる国際キャッシュカードにも変貌するのです。
国際キャッシュカードのメリット
・現金を持っていかなくても現地通貨を引き出せる
・預金の範囲で自分の口座から引落される(キャッシングではない)
・現地通貨が引き出せるのでマイナーな通貨もOK
国際キャッシュカードのデメリット
・加算レート+手数料が発生する
・預金の範囲でしか引き出せない
現地通貨が引き出せるキャッシュカード比較
私は過去に様々なデビットカードを保有していました。
楽天銀行、ジャパンネット、三菱東京UFJ、りそな、住信SBI、スルガ銀行のデビットカード等々・・
これまでの利用経験を踏まえて一番お得なカードを紹介します。
※以下レートは一律115円で計算
発行元 | 商品名 | レート | 手数料 | 年会費 | 特典 | 10万円をドルにした場合 | 備考 |
三菱東京UFJ銀行 | 三菱東京UFJ-VISAデビット | VISA円換算レート+3% | 108円 | 初年度無料
2年目以降:1,080円 |
0.2%キャッシュバック | 103,108円 | |
りそな銀行 | りそなVisaデビットカード | VISA円為替レート+2.5% | – | 540円
1,080円 |
1,000円毎にりそなポイント5ポイント | 102,500円 | |
住信SBI銀行 | Visaデビット付キャッシュカード | VISA円為替レート+2.5% | 無料 | 無料 | 0.6%ポイント付与 | 102,500円 | |
楽天銀行デビットカード | 国際ブランド円換算レート+3.024% | 無料 | 無料
1,029円 |
【JCB】 100円につき1ポイント 【ゴールドVISA】 1,000円につき5ポイント 【VISA】 1,000円につき2ポイント |
103,240円 | ※現地通貨引き出しのポイント対象 ハピタス経由で400pt |
|
ジャパンネット銀行 | JNB Visaデビット | VISA円換算レート+3.02% | 無料 | 無料 | 500円につき1JNBスター | 103,020円 | ハピタス経由で700pt |
スルガ銀行 |
SURUGA Visaデビット | VISAレート+3.00%を円換算 | 216円 | 無料 | 年間利用額の0.2%キャッシュバック | 103,216円 | |
スルガ銀行 |
Financial Pass Visaデビットカード | VISAレート+3.00%を円換算 | 216円 | 無料 | 年間利用100-200万で3,000マイル付与。200万以上で8,000マイル付与。 | 103,216円 | ハピタス経由で150pt |
新生銀行インターナショナルキャッシュカード | VISA為替レート+4% | 無料 | 無料 | 104,000円 | |||
イオン銀行 | イオンデビットカード | VISAorJCB為替レート+1.60% | 216円 | 無料 | 200円につき1ポイント | 101,816円 | |
SMBC信託銀行 | バンキングカード | SMBC信託銀行米ドルレート+3.00% | 216円 | 月2,160円 | 103,216円 | ||
ソニー銀行 | Sony Bank WALLET | VISA円換算レート+1.76% | 216円 | 無料 | 利用額の0.5%~2.0%をキャッシュバック(国内) | 101,976円 | |
レート的にお得なのはイオン銀行とソニー銀行
海外通貨を10万円分引き出した際に最も手数料がお得なのはイオン銀行の「イオンデビットカード」かソニー銀行の「Sony Bank WALLET」という結果になりました。
双方10万円引き出し時のコストが2,000円弱と、最も手数料の高い銀行と比べ半分のコストで現地通貨が引き出せます。
現地通貨引き出しでもポイント付与される場合がある
1点気を付けておきたい点は、現地通貨の引き出しでポイントが付与される場合があります。
ちなみに楽天銀行は引き出し金額に対して1%の楽天スーパーポイントが付与されるため、実質レートは2.024%まで下がります。
逆に住信SBI銀行はホームページ上でも現地通貨引き出しはポイント付与対象外と明示してあります。
理想的な組み合わせはイオンorソニー+楽天
上記シュミレーションはあくまで1㌦=115円で計算しましたが、実はカードブランドによってレートは異なるのです。
クレジットカードレートで甲乙付けると単純に
マスター>JCB>VISA>ダイナース>アメックス
よってVISAのデビットで海外通貨を引き出すよりJCBの方がお得です。(100%ではありません。)
しかし海外でショッピング利用する場合、JCB1枚だと心細いため、サブでSony Bank WALLETを持っておくと安心できます。
クレジットカードキャッシングが一番割安?
お得なデビットカードを紹介しましたが、
結論としてはクレジットカードの海外キャッシングが一番お得です。
・デビットカードで現地通貨を引き出した場合の必要経費
海外手数料+ATM手数料(無料のカードもある)
・クレジットカードで海外キャッシングした場合の必要経費
利息+ATM手数料(無料のカードもある)
例えば、クレジットカードキャッシングを1ヶ月後に返済しても、利息を年15%と計算しても1%ちょっとです。しかしデビットカードの場合、黙ってても最低2%~の手数料が取られてしまいます。
ただ多くのクレジットカードは事前返済するためにコールセンターに電話が必要です。(セディナカードはネット完結)
また銀行によっては振込手数料が必要になります。