いまさら聞けないマイレージサービスのすべて!選び方と効率的な貯め方

スカイトラベラー 対象航空会社

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いまさら聞けないマイレージサービスのすべて!選び方と効率的な貯め方

マイレージとは

マイレージサービスとは航空会社のポイントプログラムです。

JMB(JALマイレージバンク)

1マイル1,852mで航行距離によってマイル(ポイント)が付与されることからマイレージサービスと呼ばれています。

1981年にアメリカン航空が顧客囲い込みのために始め、1年で100万人の会員を獲得したことから北米航空会社が競ってマイレージサービスの導入し、今や世界の多くの航空会社で同様のマイレージサービスが存在します。

日本における本格導入は1997年にJALとANAが提供を開始し、その他にもAIRDOやソラシドエア、スターフライヤー、天草エアラインも独自のマイレージサービスを提供しています。

マイレージのメリットとポイントとの違い

昨今は楽天スーパーポイントやTポイントなど様々なポイントが発行されており、買い物で利用できたり、ポイントで投資が行えたりとポイントにおける利便性が格段に向上しています。

マイレージは本来、飛行機の搭乗時にフライト距離(マイル)に応じて付与されるものでしたが各種ポイントの連携や販促など、現在ではフライト以外でマイルを貯める方法が増えており、飛行機に乗らずにマイルを貯める人を「丘マイラー」と呼びます。

マイルの優位性

それでは、丘マイラーがなぜ必死にマイルを収集するのかといえば、通常のポイントとの大きな違いにあります。

楽天ポイントやTポイントなど、多くのポイント制度におけるポイントは基本的に1ポイント=1円の価値です。

しかしマイレージは、マイルを使った特典航空券にすることで1ポイントの価値を何倍にも高めることができるのが大きな特徴です。

例えば東京からバンコクまでのビジネスクラスの予約に必要なマイル数は55,000マイルです。しかし、同じ航空券を買うとなると20万円以上します。つまりマイルを使うことで、この場合の1マイルの価値は4円に向上します。

さらに最近では、ヘビーユーザーが国内のマイレージプログラムだけに止まらず、海外のマイレージプログラムにも触手を伸ばし、どのマイレージプログラムが1番お得かを日々調査しています。

例えば、東京からバンコクのエコノミークラスの必要マイル数はANAだと30,000マイルから、JALであれば35,000マイル必要です。しかしブリティッシュエアのマイレージプログラムを利用すれば25,000マイルで済みます。且つブリティッシュは同区間を運航していないため、航空連合(詳しくは後述)が一緒のJALの便に搭乗することになるのです。
つまり、JALの運航なのにJALよりブリティッシュエアのマイレージで予約した方が、10,000マイルも安く飛行機に乗れるということです。

日本のマイレージプログラム

日本でのマイレージプログラムの代表各は「JAL(JMB=JALマイレージバンク)」、「ANA(AMC=ANAマイレージクラブ)」の2陣営です。

その他に、AIRDOが提供するDOマイル、ソラシドエアが提供するソラシド スマイルクラブ、スターフライヤーが提供するSTAR LINK、天草エアラインが提供するみぞかポイントなどがあります。

航空会社 マイレージプログラム
JAL JALマイレージバンク(JMB)
ANA ANAマイレージクラブ(AMC)
AIRDO DOマイル
ソラシドエア ソラシド スマイルクラブ
スターフライヤー STAR LINK
天草エアライン みぞかポイント

AIRDO、ソラシドエア、スターフライヤーがANAと提携しており、ANAから予約をすることでANAのマイルを貯めることもできます。

JALとANAの違い

特典航空券の使い勝手という観点から比較してみました。

JAL ANA
国内線 国際線 国内線 国際線
必要マイル数 片道5,000マイル~
(※シーズン毎に変動)
片道7,500マイル~
(※予想残席連動型)
片道5,000マイル~
(※シーズン毎に変動)
往復12,000マイル~
(※シーズン毎に変動)
特典航空券
利用不可期間
あり なし あり なし
特典航空券
申込期限
2ヶ月前~前日まで 330日前~48時間前まで
(※電話は24時間前まで)
355日前~前日まで 355日前~96時間前まで
旅程 片道or往復 片道or往復 片道or往復 往復
予約変更
(※便出発まで)
不可
(※払い戻し可)

(※前日まで)

(※24時間前まで)
有効期限 1年間 予約便に限り有効 1年間 1年間
マイル期限 3年 3年
座席指定
(Web、電話)

(Web、電話)

(Web、電話)

(Web、電話)

海外航空会社のマイレージ

海外航空会社のマイレージプログラムにも登録は可能です。
日本の航空会社のマイレージサービスとは違ったサービスがあり、複数の海外マイレージプログラムに会員登録されている方も多いです。

日本人にとって海外航空会社で有名なのは、ユナイテッド航空の「マイレージプラス」です。国内でも提携カードをセゾン、UFJニコス、ダイナースから発行しており日本市場の開拓に熱心です。

ユナイテッドは同じ航空連合であるANAとの提携を強化しており、ユナイテッドを乗らないしアメリカ路線も使わない方でもANAのネットワークをユナイテッドのマイルで搭乗することもできます。

海外の主なマイレージプログラム
スターアライアンス アビアンカ航空
LifeMiles
大韓航空
スカイパス
ユナイテッド航空
マイレージプラス
コパ航空
ConnectMiles
チェコ航空
OK Plus
ルフトハンザドイツ航空
マイルズ&モア
エバー航空
Infinity MileageLands
KLMオランダ航空
Flying Blue
エア・カナダ
アエロプラン
エア・インディア
Flying Returns
アエロフロート・ロシア航空
Aeroflot Bonus
スカンジナビア航空
SAS ユーロボーナス
ワンワールド エア・ヨーロッパ
Flying Blue
タイ国際航空
ロイヤルオーキッドプラス
アメリカン航空
AAdvantage
ケニア航空
Flying Blue
ニュージーランド航空
エアポインツ
ブリティッシュ・エアウェイズ
Executive Club
アリタリア イタリア航空
MilleMiglia
シンガポール航空
クリスフライヤー
キャセイパシフィック航空
マルコポーロクラブ
タロム航空
Flying Blue
オーストリア航空
マイルズ&モア
カンタス航空
カンタス・フリークエントフライヤー
ベトナム航空
ロータスマイル
アシアナ航空
アシアナクラブ
フィンランド航空
フィンエアープラス
チャイナエアライン
ダイナスティ フライヤー
LOTポーランド航空
マイルズ&モア
イベリア航空
Iberia Plus
中国東方航空
イースタン マイルズ
アドリア航空
マイルズ&モア
LATAM チリ
LATAM Pass
アルゼンチン航空
Aerolíneas Plus
クロアチナ航空
マイルズ&モア
ロイヤル・ヨルダン航空
ROYAL CLUB
サウディア
Al-Fursan
TAP ポルトガル航空
TAP MILES&CO
S7航空
S7 Priority
ミドル・イースト航空
Cedar Miles
南アフリカ航空
Voyager
マレーシア航空
Enroch
厦門航空
イーグレットクラブ
スイス インターナショナルエアラインズ
マイルズ&モア
カタール航空
Privilege-Club
ガルーダ・インドネシア航空
Guruda Miles
中国国際航空
フェニックスマイル
LATAM ブラジル
LATAM Pass
無所属
ターキッシュ エアラインズ
MILES&SMILES
スリランカ航空
Flysmiles
エティハド航空
(Etihad Guest)
エジプト航空
EgyptAir Plus
スカイチーム エミレーツ航空
(Emirates Skywards)
ブリュッセル航空
マイルズ&モア
デルタ航空
SkyMiles
アラスカ航空
(Mileage Plan)
エーゲ航空
Miles+Bonus
アエロメヒコ航空
クラブ プレミエ
バンコク・エアウェイズ
(Flyer Bonus)
エチオピア航空
Sheba Miles
エールフランス
Flying Blue
フィリピン航空
(マブハイ マイル)

航空連合とマイレージ連携

航空連合とは

航空連合とは世界中の航空会社が連合組織をつくり、組織内でコードシェアやマイレージサービスの連携などを行い、旅客の利便性向上を図り、顧客の囲い込みにつなげましょう!というものです。

現在、世界には3つの航空連合があります。

航空連合

「スターアライアンス」「ワンワールド」「スカイチーム」

航空連合加盟航空会社一覧
スターアライアンス ワンワールド スカイチーム
ANA
(日本)
JAL
(日本)
デルタ航空
(米国)
ユナイテッド航空
(米国)
アメリカン航空
(米国)
アエロメヒコ航空
(メキシコ)
ルフトハンザドイツ航空
(ドイツ)
ブリティッシュ・エアウェイズ
(英国)
エールフランス
(フランス)
エア・カナダ
(カナダ)
キャセイパシフィック航空
(香港)
大韓航空
(韓国)
スカンジナビア航空
(デンマーク、ノルウェー、スウェーデン)
カンタス航空
(オーストラリア)
チェコ航空
(チェコ)
タイ国際航空
(タイ)
フィンランド航空
(フィンランド)
KLMオランダ航空
(オランダ)
ニュージーランド航空
(ニュージーランド)
イベリア航空
(スペイン)
アエロフロート・ロシア航空
(ロシア)
シンガポール航空
(シンガポール)
LATAM チリ
(チリ)
エア・ヨーロッパ
(スペイン)
オーストリア航空
(オーストリア)
ロイヤル・ヨルダン航空
(ヨルダン)
ケニア航空
(ケニア)
アシアナ航空
(韓国)
S7航空
(ロシア)
アリタリア イタリア航空
(イタリア)
LOTポーランド航空
(ポーランド)
マレーシア航空
(マレーシア)
タロム航空
(ルーマニア)
アドリア航空
(スロベニア)
カタール航空
(カタール)
ベトナム航空
(ベトナム)
クロアチナ航空
(クロアチア)
LATAM ブラジル
(ブラジル)
チャイナエアライン
(台湾)
TAP ポルトガル航空
(ポルトガル)
スリランカ航空
(スリランカ)
中国東方航空
(中国)
南アフリカ航空
(南アフリカ)
アルゼンチン航空
(アルゼンチン)
スイス インターナショナルエアラインズ
(スイス)
サウディア
(サウジアラビア)
中国国際航空
(中国)
ミドル・イースト航空
(レバノン)
ターキッシュ エアラインズ
(トルコ)
厦門航空
(中国)
エジプト航空
(エジプト)
ガルーダ・インドネシア航空
(インドネシア)
ブリュッセル航空
(ベルギー)
エーゲ航空
(ギリシャ)
エチオピア航空
(エチオピア)
アビアンカ航空
(コロンビア)
コパ航空
(パナマ)
深圳航空
(中国)
エバー航空
(台湾)
エア・インディア
(インド)

連携メリットとしてANAと同じスターアライアンスであるタイ航空やEVA航空、シンガポール航空などに搭乗してもANAのマイルを貯められます。また逆にANAに搭乗してもタイ航空やEVA航空、シンガポール航空のマイルを貯めることもできます。

加盟していない航空会社も多い

すべての航空会社が航空連合に所属しているわけではありません。「無所属」の航空会社もたくさんあります。
例えば、航空連合は国際線ネットワークがなければ加盟メリットが薄まるため、AIRDO、ソラシドエア、スターフライヤーは加盟していません。
またピーチやジェットスターなど国内外のLCCも加盟していません。しかしLCC同士で航空連合を作ろう!といった動きもあります。

航空連合を越えた提携

昨今では、航空連合を超えた提携も増えてきています。

JALはワンワールドに加盟していますが、2017年にスカイチームに所属するメキシコ航空大手アエロメヒコ航空と提携しました。

また同様にスターアライアンスに加盟するANAはスカイチームに所属するベトナム航空と提携しました。

マイレージ提携

航空連合以外の連携としてマイレージ連携があります。

例えばタイを拠点に独自のサービスを提供するバンコクエアウェイズはどの航空連合にも加盟していません。しかしJALと提携をしており、コードシェアの実施やバンコクエアウェイズ搭乗時にはJALのマイルを貯めることができます。

JALの提携航空会社(航空連合以外) エールフランス航空、エミレーツ航空、大韓航空、中国東方航空、バンコクエアウェイズ、アラスカ航空、ハワイアン航空、ジェットスター ジャパン
ANAの提携航空会社(航空連合以外) エア ドロミティ、マカオ航空、エティハド航空、ユーロウィングス、ガルーダ・インドネシア航空、ジャーマンウィングス、ジェットエアウェイズ、オリンピック航空、フィリピン航空、ヴァージン アトランティック航空、ベトナム航空、アリタリア航空

上級会員制度と航空連合

各マイレージプログラムでは、利用実績に応じて会員ランク決まります。

ANA会員ランク

ANAの場合はAMC会員→ブロンズ会員→プラチナ会員→ダイヤモンド会員といった具合にランクが設定されています。

また合わせて航空連合による会員制度も附帯します。

ANA会員ランクとスターアライアンス会員ランク

例えばANAはスターアライアンスのため、ブロンズ会員は「スターアライアンス シルバー」、プラチナ・ダイヤモンド会員であれば「スターアライアンス ゴールド」になります。

ANAの会員特典はANAでしか使えませんが、スターアライアンスの特典であればスターアライアンスに加盟するすべての航空会社で適用されます。

例えば上級会員は優先搭乗や空港ラウンジの利用ができます。
私がANAの上級会員としてタイの空港でタイ国際航空を利用する場合でも、タイ国際航空はスターアライアンスなので、ANAに乗らなくともスターアライアンス ゴールドの会員として優先搭乗や空港ラウンジが利用できます。

マイラーはホテルとクレジットカードにもこだわる

マイルを貯めてビジネスクラスで年に何回も海外に渡航される方は、ホテルやクレジットカードにこだわる方が非常に多いです。いえ100%といっても過言ではありません。

まずカードの選び方によって貯まるマイルの効率が大きく変わります。

さらに、そのカードでしか貯められない航空会社のマイレージも存在します。

ホテルに関しては海外旅行とセットです。ちなみにホテルも航空会社同様に会員プログラムを充実させて、顧客の囲い込みを行っております。
ホテルの上級会員になると無料で部屋のアップグレードをしてくれたり、チェックインの時間を早めてくれたり、チェックアウトの時間を遅めてくれるなどの特典があります。

どこのマイルを貯めるべきか?

結論として、気になるマイレージプログラムはすべて会員登録した方が良いです。
なぜなら行き先に応じて、良し悪しが分かれるからです。また将来的に使う路線と使わなくなる路線もあります。その中で貯めるマイルは1つに絞った方が良いです。

私は、ANA、JAL、ブリティッシュ、タイ国際航空、アラスカ航空に登録しています。しかしメインで貯めているのはANAに集中させています。

マイルに関しては国内ではJALorANAになると思います。

海外は行き先によって良し悪しがあります。

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